ほっとタウン - 2012年10月号 -  公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団

ほっとタウンは荒川区芸術文化振興財団が毎月発行している、荒川区の地域情報誌です。区内の様々な情報や、区民のみなさまが参加されている各団体の活動、区内のイベントなどを掲載しています。


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広告のお申し込みは・荒川区芸術文化振興財団☎3802-7111 髙田忠則さんは、埼玉県春日部市出身。しかし、﹁親父も祖父も南千住の都電に勤めていました﹂ということで、荒川区とは不思議な縁で結ばれています。 昭和52年、髙田さんは大学卒業後、太陽信用金庫︵現・城北信用金庫︶に就職します。汐入支店に勤務し、同地区の営業を担当することになり、そこで知り合ったのが現在の奥様。昭和60年に結婚し、以降、髙田さんはこの地にすっかり根をおろすことになります。 一方、信金のバレー部のエースだった髙田さんは、荒川区6人制バレーボール連盟の発足にあたり副会長に就任します。スポーツ振興のリーダーへの道はここからはじまったといっていいでしょう。 その後、3人のお子さんが旧第五瑞光小学校に学び、4年間にわたりPTA会長を務めますが、﹁やめたとたん、民生委員、青少年委員、社会教育委員と、3つの役職をやるはめになりまして﹂と髙田さんは笑います。しかし、斬新な企画力、人を束ねる組織力、これだと思ったら実行に移す行動力、会話が上手で人を惹きつける人間的な魅力、それらをあわせ持つ髙田さんのような人を、だれも放っておくはずはありません。 人柄、その持てる力、経験、人脈⋮髙田さんが、荒川区のスポーツ分野でのキーマンとなっていったのは、当然といえば当然の成り行きでした。 バレーボール協会副理事長︵現在は会長︶ほかさまざまな団体の重要なポジションで活動しながら、荒川区体育協会の理事を務めていた髙田さんが、藤岡前会長の後を受けて体協理事長になったのは平成18年のこと。いきなりトップへの抜擢でした。 ﹁体育振興のために予算を出すと西川区長が言ってくれていたこともあり、全力で走り出しました﹂と髙田さんは当時を振り返ります。そして、まず企画し実現させたのが、各競技団体の枠を超えた催し﹁生涯スポーツフェスティバル﹂でした。これは、荒少連、ボーイスカウト、青少年委員でも役職についていた髙田さんだからこそ実現できたこと。これらの団体がこぞって協力したのです。とりわけ体育の日の記念事業の1つとして始めた﹁武道全部見せるぞ!﹂は、画期的なイベントでした。 また、体育指導員と協同してはじめたのが、﹁楽々ニュースポーツ﹂というイベント。数百人規模のものが、今では千人以上が一堂に会するまでに発展しました。こうしたクロスオーバーな催しができるのも、髙田さんならではのことでしょう。 話は前後しますが、荒川区で﹁ちびっこトライアスロン大会﹂を実現させたのも髙田さんです。青少年委員になったばかりの平成12年のこと、子どもの安全への配慮から自転車なしのスイム&ランのレースをはじめました。それでも、なんて危ないことをさせるのかと非難囂々だったそうですが、やがて大会は全荒川区へと拡大し、今年の第12回﹁鉄人レース﹂では参加者300人を大きく超えるまでの人気イベントに成長しました。 そして平成22年、髙田さんは、これまでの経験と人脈と実績を活かし、文部科学省、︵財︶日本体育協会が推進する地域住民の自主的な運営を目指す育成モデル事業として、総合型地域スポーツクラブ﹁南千住スポーツクラブ﹂を設立し、地域社会の活性化に繋がるような、荒川区のリーディングクラブにするべく活動を広げています。 髙田さんは、実はスポーツにとどまらず、子育て支援や﹁カーシェアリング﹂などの環境問題への取り組みをはじめ、地元に役立つさまざまな活動で大いにリーダーシップを発揮されています。まさに髙田さんは、スポーツを基軸とした〝総合型地域貢献人〟とでも呼びたい存在です。 ﹁これからはジュニアの育成が大きな目標です。子どもたちがスポーツに接する場所をもっと作って行きたい﹂と今後の目標を語る髙田さん。そんな髙田さんの信条である﹁思いついて可能性さえあれば行動を起こす﹂という言葉は、いかにも頼もしく、力強く響くのでした。ACC         2012年10月号NO.286I02髙田忠則さんたかだただのりスポーツを核に、果敢な行動力と  心をつかむ人間力で地域を興す【プロフィール】 埼玉県・春日部市生まれ。荒川区6人制バレーボール連盟の会長を辞任後、荒川区バレーボール協会副理事就任(現会長)。平成18年荒川区体育協会理事長に就任。その後も南千住スポーツクラブの主宰や汐たま実行委員会委員長の役職に就き、地域に密着した活動で活躍中。荒川区南千住在住。PTA会長を終えたとたん地域のさまざまなリーダー役にスポーツを軸にしたアイデアで区民の交流を実現環境、青少年育成や地域の活性化に尽力年々参加者が増える「鉄人レース」は今年もたくさんの小学生が参加。「ゴミ拾いはスポーツだ!」をスローガンに開催される「スポーツゴミ拾い大会」。地域住民の方が、スポーツとゴミ拾いを通じて交流を深めました。情報満載のオフィシャルサイトへアクセス!荒川区芸術文化振興財団荒川区体育協会会長南千住スポーツクラブ会長


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