ほっとタウン - 2012年11月号 -  公益財団法人 荒川区芸術文化振興財団

ほっとタウンは荒川区芸術文化振興財団が毎月発行している、荒川区の地域情報誌です。区内の様々な情報や、区民のみなさまが参加されている各団体の活動、区内のイベントなどを掲載しています。


>> P.2

ほっとチほっとチームほっとチーム広告のお申し込みは・荒川区芸術文化振興財団☎3802-7111ACC         2012年11月号NO.287I02情報満載のオフィシャルサイトへアクセス!荒川区芸術文化振興財団 子どもからお年寄りまで一緒になって合唱する楽しいイベント﹁歌うサニーホール﹂を主催する﹁ひぐらしの里ライブ委員会﹂長年の成果をもとに、カンボジアへの小学校寄贈や東日本大震災の復興支援を熱心に続けています。ひぐらしの里ライブ委員会左から、安達さん、井嶋さん、牛丸さん、笠原さん  みんなの元気な歌声が絆を育む  ﹁歌うサニーホール﹂を継続して 歌は﹁心の栄養﹂と言われます。くじけそうになった時に歌を聞いたり、歌ったりすることで、勇気づけられたり、元気が出たり、心が安らいだりします。家族、友人、仲間、あるいは初めて会った人と一緒になって歌を歌うことで、コミュニケーションが生まれ、それが温かい絆を育んでいきます。 日暮里サニーホールにて、日本の名曲を中心に参加者全員で合唱する﹁歌うサニーホール﹂。区内だけでなく遠くからの参加者も集まり、毎回大好評のこのイベントを主催するボランティアグループが﹁ひぐらしの里ライブ委員会﹂です。今回お集まりいただいたのは、代表の井嶋佳二郎︵いじま・けいじろう︶さん、笠原立晃︵かさはら・りゅうこう︶さん、安達憲詞︵あだち・けんじ︶さん、牛丸美代子︵うしまる・みよこ︶さんの4名。それぞれに活躍されている方々ですが、今回は﹁ひぐらしの里ライブ委員会﹂としての活動の歴史やその成果、今後の展開などを伺いました。 ﹁歌うサニーホール﹂は、地域の活性化のために作られた日暮里サニーホールに自分達も貢献しようと、音楽好きの井嶋さんを中心に発足しました。運営は全員がボランティアで、現在30名ほどを数えるとのこと。来月12月3日︵月︶には第32回﹁歌うサニーホール500人の大合唱﹂が開催されます。  音楽の力をカタチに  カンボジアに2つの小学校を寄贈 ﹁歌うサニーホール﹂を何回か開催するうちに、この音楽の絆で集めた収益金をもとに、戦火で荒廃したカンボジアに小学校を贈りたいという思いが生まれたと言います。テレビドラマ﹃3年B組金八先生﹄や大河ドラマ﹃翔ぶが如く﹄などの脚本家である小山内美江子さんが代表を務めるNPO法人﹁JHP・学校をつくる会﹂と協力して、平成15年3月にその思いが実を結びました。カンボジアの北西部、プルサット県にスナー・アンサー小学校、日本名﹃東京荒川希望小学校﹄が誕生しました。完成式典には、カンボジア副首相やプルサット県知事をはじめ、近辺からも約3000人が集まり、日本からは井嶋さんらが駆けつけたそうです。 小学校は40人程度が入る教室が5つ並んだ平屋で、風通しを良くするために素通しの窓。水の入ったバケツを備えたトイレ。電気は通っていないため、照明などはありません。この教室で午前と午後に学年を分けて授業が行われるそうです。 1校目に続き、平成18年には2校目の﹃東京荒川希望小学校﹄が完成しました。3年の間に資材などの急騰によって費用がかさみ、イベントでの募金だけでは足りず、メンバーや荒川区内の有志からの寄付なども加えたそうです。また、学校誕生以来、毎年欠かさず、﹁JHP・学校をつくる会﹂を通じて、カンボジアの小学生たちに学用品を届ける活動も続けています。  荒川区ゆかりの岩手県田野畑村に  楽しいひとときを届けたい 東日本大震災で甚大な被害を被った地域のひとつ、岩手県。その下閉伊郡(しもへいぐん)田野畑村︵たのはたむら︶と荒川区は、日暮里生まれの作家、吉村昭氏との縁で結ばれています。吉村昭氏が太宰治賞を受賞した﹁星への旅﹂や、明治39年の津波を題材にした﹁三陸海岸大津波﹂などの作品が、田野畑村と深いつながりを持っています。 昨年の9月23日︵金︶から25日︵日︶、﹁ひぐらしの里ライブ委員会﹂ほか5グループ計33名が、震災の復興支援として、義援金とともに﹁ミニ地域まつり﹂を田野畑村に届けました。会場は高台のために津波の被害を免れた同地区の﹁アズビィホール﹂。500人分の昼食や、おやつや飲み物などの炊き出しを行った後、荒川区ならではの大型かるた大会などのアトラクション、そして出張版﹁歌うサニーホール﹂を開催しました。仮設住宅に暮らす方たちをはじめ、会場に集まった全員で20曲を合唱、楽しいひとときを届けることができたと言います。 今後は、津波で流されてしまった吉村昭図書館の復興協力や防寒具の寄付など、田野畑村への支援をメインにしながら、﹁10校の小学校寄贈﹂を目標に、カンボジアに小学校を作る活動も着実に続けていくそうです。歌の力で、人々の絆を結ぶ﹁歌うサニーホール﹂に、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。震災で被害を受けた田野畑村で「歌うサニーホール」を開催しました。完成した小学校で学ぶカンボジアの子どもたちの笑顔が印象的でした。寄贈した小学校の日本名は﹁東京荒川希望小学校﹂と名付けられました。「歌うサニーホール」は企画から記録作りまですべてボランティアの運営です。第32回歌うサニーホール∼あの思い出の歌声喫茶の世界500人の大合唱∼12月3日︵月︶日暮里サニーホール午後6時20分開演︵午後6時開場︶[全席自由]入場料1,000円︵小学生以下無料︶問合せメルベール・イジマ☎3806-2120


<< | < | > | >>